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宇佐神宮(うさじんぐう)

宇佐宮・宇佐八幡宮とも。大分県宇佐市南宇佐に鎮座。式内社・豊前国一宮。旧官幣大社。祭神は一御殿に誉田別(ほんだわけ)尊(八幡大神),二御殿に比売(ひめ)大神,三御殿に神功皇后。欽明天皇の代に八幡大神の神霊が出現して大神(おおが)比義がこれを祭り,725年(神亀2)現在地に移ったと伝える。祭神の性格には諸説あるが,外来信仰の影響が濃厚である。兵乱に際して神威を増し,伊勢神宮につぐ宗廟として崇敬を集めた。東大寺大仏建立に際しての援助や道鏡託宣事件は著名。898年(昌泰元)から3年に1度の宇佐使が始まる。神仏習合も進展し,「延喜式」には八幡大菩薩宇佐宮と記される。社領は神宮寺の弥勒寺領をあわせて九州で最大を保持した。例祭は3月18日。社殿は9国2島の役で,33年に1度の式年遷宮で造替された。国史跡。本殿は国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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