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割竹形木棺(わりたけがたもっかん)

丸太を縦に半截(はんさい)し,内を刳(く)り抜き両端に小口板をはめこみ,またはあてた木棺。竹を縦に半截した形に似ることからこの名がある。竪穴(たてあな)式石室に粘土床を築いて安置するが,粘土槨(ねんどかく)にも用いる。古墳前~中期にみられるが,前期のものが長さ6~7m,大阪府和泉黄金塚(こがねづか)古墳の中央槨例では8.7mの長大な棺であるのに対し,中期後半以降は短くなり,2~3mのものが多い。同様の刳抜式木棺に断面形が多少平らな舟形木棺がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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