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王仁(わに)

西文(かわちのふみ)(河内書)氏の祖とされる伝説上の人物。「古事記」では和邇吉師(わにきし)。「日本書紀」応神15年に渡来した阿直岐(あちき)の推薦で,翌年百済から招かれた王仁は,皇子の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の師となり,諸典籍を講じたという。「古事記」では論語・千字文をもたらしたとする。百済に亡命した楽浪官人の王氏の末裔と思われる。西文氏は河内国古市郡を本拠とし,支族に馬・蔵・高志(こし)・栗栖などがあり,東漢(やまとのあや)氏とともに文筆を業とした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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