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和気清麻呂(わけのきよまろ)

生没 733~799.2.21 8世紀後半の公卿。備前国藤野郡を本拠とする豪族和気氏の出身で,しばしば改氏姓があった。姉の広虫(ひろむし)(法均尼)とともに孝謙(重祚して称徳)天皇に重用され,764年(天平宝字8)恵美押勝(えみのおしかつ)の乱で活躍。766年(天平神護2)従五位下。769年(神護景雲3)道鏡(どうきょう)を皇位にたてるべきとした宇佐八幡宮の神託を偽りと奏したため,別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名され大隅国へ配流。翌年称徳天皇が没し召還され,771年(宝亀2)本姓・本位に復した。のち摂津大夫・民部大輔・中宮大夫を歴任。この間長岡京造営に功があったが,ひそかに新都造営を上奏し,平安京の造営大夫に任じられた。799年(延暦18)没し,正三位を追贈。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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