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和歌所(わかどころ)

勅撰和歌集編纂のために設置された臨時の役所。「古今集」を編纂するときは内御書所(うちのごしょどころ)を撰集所にあてたが,和歌所の名はない。951年(天暦5)の「後撰集」編纂の際,昭陽舎(しょうようしゃ)(梨壺)においたのが最初。「新古今集」の撰進にあたった和歌所は,1201年(建仁元)に院御所におかれた。職員には別当・開闔(かいこう)・寄人(よりうど)などがあり,寄人には当代の代表的歌人が起用された。「後撰集」の撰者になった和歌所詰めの人たちは,梨壺の五人(大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)・清原元輔・源順(したごう)・紀時文・坂上望城(もちき))として知られている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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