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和学講談所(わがくこうだんしょ)

江戸後期,塙保己一(はなわほきいち)の建てた和学講究を目的とする学舎。1793年(寛政5)江戸麹町裏六番丁に幕府の許可を得て創立し,林大学頭支配となる。1805年(文化2)表六番丁に移転。従前からの「群書類従」の編集刊行,「史料」「武家名目抄」の編纂を業務とし,常時7~8人の編纂員が参加した。22年(文政5)保己一が没し子忠宝(ただとみ)が継ぎ,61年(文久元)には伊丹光之丞が出役頭取,62年忠宝の子忠韶(ただつぐ)が和学所付となった。同年稽古所を併設,国史律令および武家故実の講習,和歌文章の会が催された。68年(明治元)廃止。「史料」の稿本は新政府の修史局に移管された。付属の文庫を温故堂という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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