1. 用語
  2. 日本史 -や-
  3. 家守(やもり)

家守(やもり)

家主(やぬし)・大屋(家)・屋代とも。近世,おもに都市社会で,家持(いえもち)不在の家屋敷を預かり,管理を請け負う者。家守給を得,家持に代わって町での公的役務を勤め,擬制的親子関係にもとづいて地借(じがり)・店借(たながり)を統制し,地代・店賃を取り立てた。中期以降,三都などで大商人資本による家屋敷集積が進むと,増加した家持不在の家屋敷に家守をおくことが義務づけられる。とくに江戸では家守によって町政が運営されることが一般化し,家守を専業とする者も現れ,その地位が株として売買されることもあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう