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大和猿楽(やまとさるがく)

大和国を拠点とし,興福寺などの寺社に神事祭礼奉仕の義務を負った猿楽の座。外山(とび)(宝生)・結崎(ゆうざき)(観世)・坂戸(さかど)(金剛)・円満井(えんまんい)(金春)の四座が有名。観世座が京都に本格的に進出し,足利将軍の愛顧をうけたことから,武家社会に用いられるようになった。近世までには大和猿楽四座の勢力が他を圧倒し,豊臣秀吉が他の群小猿楽の役者を四座に所属させ,猿楽配当米を与えて後援し,江戸幕府もそれを踏襲したので,他座は消滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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