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山県有朋(やまがたありとも)

生没 1838.閏4.22~1922.2.1 幕末期の萩藩士,明治・大正期の政治家・陸軍軍人。幼名は辰之助・狂介など。松下村塾に学び尊王攘夷運動にたずさわる。奇兵隊軍監として藩内抗争,第2次長州戦争に活躍,戊辰(ぼしん)戦争では参謀を務める。維新後陸軍で兵制改革に従事,陸軍卿・参議・参謀本部長を務め,佐賀の乱・西南戦争の征討参軍も務めた。1883年(明治16)参議兼内務卿に転じ町村制の確立に貢献,しだいに活動の中心を内務行政に移す。第1次伊藤・黒田両内閣の内相をへて,89年12月~91年5月首相として第1議会に臨み,第2次伊藤内閣の司法相などをへて,98年11月~1900年10月再度首相に就任。日清戦争後,第2次伊藤内閣と自由党との提携に対抗し,政党に批判的な政官界の諸勢力は山県のもとに結集,山県閥(系)とよばれ伊藤系と対峙した。日清戦争では第1軍司令官,日露戦争では参謀総長。伊藤博文の死後は元老の第一人者として首相選定の主導権を握り,政党勢力と緊張関係にあった。元帥・陸軍大将。公爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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