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病草紙(やまいのそうし)

平安後期の絵巻。病に苦しむ人々や,怪しげな治療をうける人々を赤裸々に描く。愛知県の関戸家に伝来した1巻を中心に現在21図が知られ,各地に分蔵される。絵は,作り絵風のものと線描主体のものがあり,複数の絵師が制作したとみられる。「地獄草紙」「餓鬼草紙」との形式上の類似から,人間界の苦悩を表した六道絵(ろくどうえ)の一種とみる説もある。紙本着色。縦26.0cm。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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