1. 用語
  2. 日本史 -や-
  3. 屋根(やね)

屋根(やね)

古くは屋禰とも。雨露を防ぐための建物上部の覆い。基本形式に片流れ・切妻(きりづま)造・入母屋(いりもや)造・寄棟(よせむね)造・宝形(ほうぎょう)造があり,葺材によって茅(かや)(草)葺・板葺・檜皮(ひわだ)葺・瓦葺・銅葺などという。日本でははじめはもっぱら茅葺が,ついで板葺・檜皮葺が使われ,飛鳥時代に寺院建築とともに瓦葺がもたらされ,銅葺は近世になって用いられた。構造上は雨の始末に力が注がれ,屋根勾配を強くするために野屋根(のやね)の構造が考案され,時代が下るほど急勾配の棟の高いものとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう