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遊廓(ゆうかく)

遊郭・廓(くるわ)とも。原則として公娼制のもとで指定された売春区画。豊臣政権の公娼制ではあいまいだったが,江戸幕府は特別の区域として一般から隔離した。社会的には廓内人口の別立てや,町役負担の免除,地理的には周囲を溝や塀で囲んで出入を一方口とした。しかし,京の島原,江戸の吉原,大坂の新町,長崎の丸山などの主要地以外は,全国の遊廓数(25カ所前後)も明確でなく,半公認の存在や私娼取締りの不徹底もあった。明治期以後も実質的に継続しつつ拡大したが,1946年(昭和21)の公娼廃止で形式的に閉鎖,58年の売春防止法で完全に消滅した。近世の遊廓は一種の社交場的機能をもち,芝居とともに近世文化の形成に重要な位置を占めた。しかし明治期以後はたんなる売春地帯で,そのような機能は失われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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