1. 用語
  2. 世界史 -あ-
  3. アンデス文明(アンデスぶんめい)

アンデス文明(アンデスぶんめい)

Andes メソアメリカ文明と並ぶアメリカ大陸の古代文明。中央アンデス(ペルー,ボリビア)で栄えた。その基本的特色は,(1)先農耕期から祭祀センターが発達したこと,(2)トウモロコシ,ジャガイモを栽培化し,灌漑水路,階段畑などを大規模に建設して高度の農業社会をつくったこと,(3)リャマ,アルパカの飼育を大規模に行ったこと,(4)ペルー海流の豊富な漁撈資源に依存したこと,(5)これらの生産の多様性を地域的に統合して交換の体系をつくり,蓄積を行ったので,西暦紀元直後から国家が出現し,15世紀まで一貫した政治社会の発展があったこと,(6)それにもかかわらず,文字,鉄,車などが知られなかったこと,などであろう。前1千年紀のチャビン,紀元7~10世紀のワリ,15世紀のインカの諸文化は,汎アンデス的な影響力を持ったが,それらの中間にも,特色ある地域文化がいくつも栄えた。なかでも宗教的イデオロギーで強い影響力を持ったボリビア高原のティワナク文化や,強力な政治社会の発展に貢献したペルー北海岸のモチェ,シカン,チムーなどの文化が注目される。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう