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アルザス・ロレーヌ

Alsace-Lorraine フランスの北東部を占める地域で,ブドウ酒,小麦,てんさいなどの農産物,大量の鉄,石炭を産出し,化学工業の発達が著しい。もとケルト人が先住していたが,前58年ローマ帝国領,ついでフランク王国の一部となり,メルセン条約でその大部分は東フランク王国の領土となった。しかし10世紀以来この地はフランス,ドイツの争奪戦の対象となり,1697年アルザスが,1776年ロレーヌがフランス領となった。その後プロイセン‐フランス戦争で敗れたフランスは,アルザスの大部分とロレーヌの半分をドイツに奪われたが,第一次世界大戦後ヴェルサイユ条約によってこれを回復した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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