陳雲(ちんうん)

Chen Yun 1905～95 中国現代の政治家。中国共産党の指導者の一人。上海青浦の人。印刷工の出身。1925年に共産党に入党。五・三〇運動に参加し，商務印書館のストライキを組織した。日中戦争中は陝甘寧(せんかんねい)辺区の財政面を担当。のち東北の解放に尽力した。中華人民共和国成立後は経済関係の重職を担い，全国の経済の回復と安定に努めた。文化大革命中は冷遇されたが，以後指導的役割を発揮した。だがその計画経済を主とする考えは，改革派の_小平(とうしょうへい)の考えと対立することになった。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)