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張陵(ちょうりょう)

生没年不詳 後漢の2世紀前半に蜀(しょく)(四川省成都平原)に入り,宗教集団を始めた指導者。信者は米5斗を供出したので,その集団を五斗米道(ごとべいどう)という。後漢後半の混乱期に,農民はこの集団に救いを求めた。黄巾(こうきん)の乱を起こした太平道の張角と対比される。死後は子の張衡(ちょうこう),孫の張魯(ちょうろ)へと受け継がれ,しだいに組織化され,漢中と巴(は)(四川省重慶周辺)の地方で30年近く勢力を持ったが,最後は曹操(そうそう)の軍に降った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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