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朝鮮四郡(ちょうせんよんぐん)

前漢の武帝が朝鮮に置いた四つの郡。前108年に衛氏(えいし)朝鮮を滅ぼしたあと,その故地(平壌(ピョンヤン)地方)を中心に楽浪(らくろう),真番(しんばん),臨屯(りんとん),玄菟(げんと)の4郡を置いて,朝鮮半島の直接支配をめざしたもの。しかし在地諸族の抵抗にあい,前82年に真番,臨屯の2郡が廃止され,前75年には玄菟郡が中国領内に移動し,以後,楽浪郡だけが残った。後漢末に,遼東地方の公孫氏(こうそんし)が楽浪郡の南に帯方郡を設置して支配の強化を図ったが,313年に高句麗によって滅ぼされた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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