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朝鮮総督府(ちょうせんそうとくふ)

1910年の韓国併合から45年の敗戦まで,日本が朝鮮統治のために設置した行政・官僚機構。日韓保護条約(1905年)によって統監府を設置した日本は,韓国併合を契機に,統監府と韓国政府の諸機関を統合し,勅令第319号によって朝鮮総督府の設置を公布した。朝鮮総督は天皇に直属し,司法,立法,行政の三権を付与された。陸海軍大将から選任され,首相経験者やのちに首相に登用された者も少なくなかった。文官の総督はついに実現しなかった。総督に次ぐ職責は政務総監であり,総督を補佐し,実務を統轄した。総監のもとに,総督官房および総務,内務,農商工,司法,度支の5部,その他の9局および地方行政組織が置かれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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