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朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)

1950年6月25日未明,北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)軍の全面的な武力侵攻によって開始され,米中両軍の介入を招来した国際的内戦。近年公開された旧ソ連機密文書によれば,金日成(キム・イルソン)首相はスターリンの援助および毛沢東の同意を得て開戦に踏み切った。国連安全保障理事会の決議にもとづいてアメリカ軍が介入したため,9月までに戦局が逆転した。しかし,国連軍が鴨緑江に向けて進撃した11月末に中国軍が本格的に介入し,戦局は再逆転した。ソ連空軍も秘密裏に参戦した。51年6月以後,38度線付近で戦線が膠着し,7月には開城で休戦会談が開始され,やがて板門店(はんもんてん)に場所を移した。53年7月に調印された休戦協定には,国連軍司令官,中国・北朝鮮軍司令官が署名した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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