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チュニジア

北アフリカの中央に位置し,地中海に面するアラブ国家。正式国名はチュニジア共和国。先住民はベルベル人であったが,現在,アラブ系住民が98%を占め,ベルベル系は1~2%に過ぎない。ムスリムが99%。フェニキア人がカルタゴを築いてから発展し,ローマ,ゲルマン,ビザンツ帝国の支配を受けた後,7世紀にアラブ・ムスリムが侵入し,アラブ化とイスラーム化への道が開けた。オスマン帝国の支配,さらに1881年フランス軍が上陸,その2年後にマルサ協定によりフランス保護領(1883~1956年)となった。1956年独立。57年ベイ制(フサイン朝)を廃し,共和制を樹立。大統領にブルギーバを選出した。一夫多妻制の廃止,ヴェールの排除などの近代化を促進し,アラブ穏健派としてアラブ連盟本部やPLO本部を一時引き受けた。87年内相ベン・アリーが無血クーデタで大統領となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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