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中国国連代表権問題(ちゅうごくこくれんだいひょうけんもんだい)

1970年代初期までの中国の国連代表権をめぐる国際問題。49年内戦に勝利した北京政府は,国民政府の代表資格喪失を理由に新政府の代表権を主張した。しかしアメリカの中国封じ込め政策のため代表権は事実上台湾を支配する国民政府に残された。アメリカと日本はさまざまな方法で北京政府の復帰を阻止しようとしたが,アジア・アフリカ諸国の反対で現状維持が困難になった。そしてついに71年10月の国連総会で中国招聘(しょうへい),台湾追放を求めるアルバニア案が大差で可決され,中国封じ込め政策が崩壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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