茶(ちゃ)

飲茶の風習は,前1世紀頃に中国の四川に始まったとされるが,しだいに全中国に広がり,8世紀には一般民衆の必需品となった。同時に周辺の外民族の間にもこの風習が伝播し,宋代には彼らにとっても生活必需品となり,大量の茶が中国から輸出された。17世紀頃より,これがイギリス人らの手により欧米にも送られるようになり,ここでも生活必需品と化した。19世紀,インド,セイロンのプランテーションでの茶の生産が急激に伸び,中国からの輸出は打撃を受けることとなった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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