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駅伝制(えきでんせい)

前近代の交通・通信制度の一形態。支配地域の主要道路には一定の距離ごとに施設が設けられ,宿泊施設,交通手段を提供し,旅行者や物資を搬送した。モンゴル帝国は支配地域にジャムチ(漢字では站赤と表記)と呼ぶ駅伝制をしき,やがて中国にも適用,元朝治下では站戸(たんこ)が民戸100戸をもって編成され,車馬・食糧を供給した。なお站は駅を意味し,その利用には牌符(はいふ)の携行が必要であった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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