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文化闘争(ぶんかとうそう)

Kulturkampf 1871~80年,反プロイセン的なカトリック教会を国家的に統制するため,ビスマルクが行った対教会政治闘争,教会弾圧。71年の「教壇条項」に始まり,73年,74年の「五月諸法」で頂点に達す。しかしカトリック教徒は屈服せず,その政党である中央党の勢力は増大,他方ビスマルクも社会民主党対策,また自由貿易政策から保護関税政策への政策転換のために中央党の支持を必要とし,反ビスマルクの教皇ピウス9世の死去(78年)を機として妥協,80年大部分の関係法令を廃して闘争は終わる。「文化闘争」とは非開化主義に対する闘争の意。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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