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プロイセン憲法紛争(プロイセンけんぽうふんそう)

Verfassungskonflikt 1860年代プロイセン政府と議会の民主派との間に軍備拡張をめぐって起こった衝突。1861年プロイセン王ヴィルヘルム1世は,プロイセン陸軍の強化を企てたが,市民階級を背景とする進歩党は強く反対し,紛糾を生じた。62年首相に任命されたビスマルクは,議会が軍事予算を否決すると予算なしの政治を断行し(鉄血政策),軍制改革問題は憲法解釈をめぐる一大政治紛争となった。66年プロイセン‐オーストリア戦争の勝利後に,ビスマルクが議会の予算審議権を認めて事後承諾法案を提出,議会がこれを認めて紛争は落着したが,進歩党は分裂した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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