1. 用語
  2. 世界史 -ふ-
  3. ブルガリア

ブルガリア

バルカン半島東部の共和国。首都はソフィア。現在ブルガリア人が住民の多数を占め,トルコ人,ロマなどの少数民族がいる。681年ブルガール人はスラヴ人とともにブルガリア国家(第1次ブルガリア帝国)を形成。864年にはキリスト教を受容。シメオン1世の時代に最盛期を迎えたが,1018年ビザンツ帝国に滅ぼされた。1185年タルノヴォ地方の領主が蜂起し,87年第2次ブルガリア帝国が成立。イヴァン・アセン2世(在位1218~41)統治期に最大版図を得たが,14世紀末までにオスマン帝国支配下に入った。19世紀教会独立運動や武装蜂起が起こり,ロシア‐トルコ戦争後1878年自治公国成立。85年東ルメリアを併合し,1908年独立して王国となった。サン・ステファノ条約が規定したマケドニア地域領有をめざすが,バルカン戦争,第一次世界大戦で敗戦。第二次世界大戦では枢軸国側に加盟。46年人民共和国となり,48年以降共産党支配下に社会主義体制が続き,89年の東欧革命後,90年国名をブルガリア共和国と改称。現在EUやNATO(ナトー)への加盟をめざしている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう