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ブラント

Willy Brandt 1913~92 ドイツの政治家。社会民主党(SPD)が出した西ドイツ最初の首相(在任1969~74)。リューベックに生まれ,少年期から社会主義運動に入ったが,ヒトラーの政権掌握後,名を変えて(本名 H.フラーム)ノルウェーに亡命,ジャーナリストとして活動した。戦後ドイツに帰国,西ベルリンのSPDを指導して1957年同市長となる。党内改革派の領袖として64年SPD党首に選ばれ,69年,自由民主党(FDP)との連立政権で首相となる。首相在任中,国内改革と新東方外交の推進に精力的に取り組んだ。西ドイツとソ連,東欧諸国間の関係正常化と東西間の緊張緩和に貢献した功績により,71年ノーベル平和賞を受賞。74年,秘書のスパイ容疑で首相を辞任するが(87年まで党首),その後も社会主義インター議長など,国際的政治家として活躍した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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