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フランス社会党(SFIO,PS)(フランスしゃかいとう)

1905年に社会主義諸派が統一して誕生。集産主義をめざした。ジョレス派とマルクス主義のゲード派が主導権を握るが,20年に左派が共産党を結成して分裂,党内に社会民主主義が強まる。36年に党首レオン・ブルムが人民戦線内閣の首班として,反恐慌,反ファシズム,文化革命の実験を行うが,党内対立やナチスの台頭で迷走し,40年には同党議員の多くもペタンに全権を付与した。第四共和政下では,三党政府に参加し,ド・ゴール派と共産党に対抗する第三勢力としてしばしば政権を担うが,56年のギ・モレ内閣のようにアルジェリア戦争を解決しえず,長期低落を余儀なくされた。71年にミッテランを党首に生まれ変わり(PS),翌年に左翼共同政府綱領に調印したが,77年に共産党が同綱領を破棄したため,自主管理路線を歩む。70年代の不況による経済格差の拡大の前で,81年に大統領選と総選挙で勝利し,社会民主主義の実験を行い,97年からはジョスパン首相が政権を率いて,政権担当能力を示した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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