フランス共同体(フランスきょうどうたい)
1958年10月の第五共和政憲法で創設されたフランスと海外植民地とで構成される連邦組織。植民地帝国を再編する試みとして,46年のフランス連合を継承し,フランスとの政治的経済的文化的な関係を保つものとして構想された。ギニアを除く12の植民地が自治を得る第一歩として加盟したが,第三世界の独立を押し止めることはできず,60年の憲法改正で独立が認められ,フランスとの政治的結合は終焉。この共同体は,実際には機能しなかった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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