フランコ
Francisco Franco Bahamonde 1892~1975 スペイン,ガリシア地方出身の軍人,独裁者。1920年代にアフリカ戦線の功績で昇進。34年十月革命では鎮圧を指揮。36年7月アフリカ軍を率いて反共和国の軍部クーデタに参加。反乱軍側軍人のあいつぐ死去で陸海空軍総司令官となり,ついで国家元首,ファランヘ党の指導者となって,権力を掌中にする一方,反対勢力への弾圧を強化。ファシズム国家イタリアやドイツの援助でスペイン内戦を勝ち抜いた。第二次世界大戦ではヒトラーの要請に従って義勇兵「青い師団」を派遣したが,枢軸国敗北で路線を転換。ローマ教皇庁やアメリカとの関係を深めて国際的孤立期を乗り切った。体制右派内の多様な人材を状況に応じて登用し,「奇蹟の経済復興」をとげ,長期政権を維持した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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