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フランクフルト国民議会(フランクフルトこくみんぎかい)

Deutsche Nationalversammlung 1848年5月,三月革命後の革命的気運のうちに,フランクフルト・アム・マインのパウロ教会で開かれたドイツ最初の全国的議会。議員は各邦から普通選挙によって選出された。ドイツ統一憲法の審議,制定を課題としたが,大学教授など学者が多かったので,論争に多くの時間が費やされた。しかし48年12月にドイツ国民の基本法を作成し,49年3月にはドイツ国憲法を作成,公布した。この憲法は世襲の皇帝のもとでの立憲君主制を採用し,議会はプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世を皇帝に選出した。しかしプロイセン王がこれを受けなかったので紛糾を生じ,結局左派のみが議会に残り,シュトットガルトに移って会議を続けたが,ヴュルテンベルク政府の武力弾圧で解散させられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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