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プラトン

Platon 前429頃~前347 ギリシアの最大の哲学者。ペロポネソス戦争のうちに成人し,政治的関心が強く,民主政治にも権力政治にも批判的で,特に師ソクラテスの処刑に刺激されて,哲学者が政治をとらなければ,国家は救済できないという哲人政治の思想をいだいた。そういう哲学者はいかなる哲学を持つのか,それを問題にしたのが代表作『国家』で,晩年の大作『法律』とともに,彼のポリスへの関心の深さを物語るものである。彼の哲学はイデア論といえるが,主として対話形式で書かれた文学的なその作品は,あらゆる哲学的問題を含み,「哲学史はすべてプラトンに施した注釈にすぎぬ」という言葉さえある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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