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プラッシーの戦い(プラッシーのたたかい)

Plassey 1757年6月,ベンガル太守シラージュッダウラと,クライヴの率いるイギリス東インド会社軍との間で戦われた戦闘。ベンガル植民地化の端緒となった。プラッシー(現地音ポラシ)はカルカッタ北方の村の名。56年,カルカッタが太守に攻略された。イギリスはクライヴ配下の援軍の到着を待って反撃に転じ,ベンガル支配層内部の抗争を利用した権謀術数により,太守を追い落とす陰謀をまとめあげた。クライヴは2400の兵を率いてカルカッタを出発,プラッシーに野営していた5万の太守軍に戦いをしかけ,簡単に勝利を収めた。彼はシラージュッダウラを殺し,戦いのとき太守軍のなかにいて中立を守ったミール・ジャーファルを,事前の取り決めに従って太守の位につけた。これ以後イギリスは傀儡(かいらい)と化した太守を通じてベンガルを実質的に支配するようになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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