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フトゥウワ

futuwwa アラビア語でムルウワ(男らしさ)の対概念であり,原義は「若者らしさ」「寛大さ」。ジャーヒリーヤ時代や初期イスラーム時代にはあまり用いられず,類語のファターが若者の高貴な精神を体現した者の意味で用いられた。10世紀以降,イスラーム世界の各都市に出現した義侠(ぎきょう)集団であるアイヤールやアフダースは,フトゥウワを徳目としていた。その後,スーフィー教団やギルドと深く結びつき,その理念や集団名を表すようになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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