フス

Jan Hus 1370?~1415 チェコの宗教改革者。ボヘミア生まれ。1398年にプラハ大学教授,のちに総長に就任。ウィクリフの影響を受けて,救霊予定説を説き,カトリック教会の改革を唱えた。さらに大学の制度改革を行い,ドイツ人を追放し,また教会の贖宥状(しょくゆうじょう)の発行を攻撃。1411年に教皇から破門された。15年コンスタンツ教会会議に召喚されたが,異端の罪で,焚刑(ふんけい)に処せられた。彼の主張にある反ドイツ的性格は,19世紀のチェコ人の民族運動に強い影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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