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夫差(ふさ)

?~前473(在位前495~前473) 荀子(じゅんし)が五覇の一人とする闔閭(こうりょ)の子。春秋時代末期の呉王で,五覇にあげられることもある。闔閭が越(えつ)との戦争で負傷し,夫差に越王勾践(こうせん)への復讐を遺言した。3年後夫差は夫椒(ふしょう)で報復したが,伍子胥(ごししょ)の意見を聴かずに勾践を許した。夫差は北方に目を向け,隙に乗じて斉に軍を出す。しかし「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」で復讐の機をねらっていた勾践が呉を攻めると,夫差は自殺し,呉は滅亡した。『越絶書』では墓は太湖(たいこ)の近くにあると伝える。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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