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部曲(ぶきょく)

もと秦漢で集団の隊伍をさしたが,漢末以降官私の軍隊,兵士を意味する語となり,さらに北朝末から隋唐では私家に属する特殊身分を意味するに至った。すなわち北周で奴婢(ぬひ)を解放したのち,主人の家に留まるものを部曲と呼び,唐の法律ではこれを奴婢より上級だが良民とは異なる賤民とした。奴婢のように売買はされないが,その労働は奴婢と同じに無償であった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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