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ブカレスト

ルーマニアの首都。羊飼いブクルの名に由来すると伝えられる。考古学の発掘によりワラキア公国以前の集落の存在も確認されているが,ヴラド串刺公統治期の1459年,ワラキアの文書史料に初めて現れる。1659年ワラキア公国の首都となる。オスマン帝国とロシア,中部ヨーロッパの結節点として交易により繁栄。政治的・文化的にも重要な役割を果たした。ワラキア,モルドヴァの統一後は1862年ルーマニア公国の首都。78年独立後は王国の首都となり,インフラ整備とともに近代的な公共建造物も建てられ,「バルカンの小パリ」とも呼ばれた。社会主義期に工業化,都市化が進み,高層住宅群が現れ,人口は200万人を超える。チャウシェスク政権末期の都市改造で修道院など歴史的建造物が失われた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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