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フィーローズ・シャー・トゥグルク

1307/08~88(在位1351~88) インド,トゥグルク朝第3代の王。先王ムハンマドの従弟。貴族や軍隊,イスラーム神学者たちに対して宥和策をとり,また離反した南インドやベンガルを放棄して,北インドの支配を安定させた。デリー・サルタナット歴代の王のなかでも,都市,道路,灌漑施設の建設など公共事業・建築事業を積極的に推し進めた。なお,ヒンドゥー教徒を差別するジズヤを復活したとされる。長い治世の晩年には統治に倦(う)み,王国の解体が進んだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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