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ファシズム大評議会(ファシズムだいひょうぎかい)

Gran Consiglio del Fascismo 1922年末,ムッソリーニは首相に就任するとすぐに政府首脳と国民ファシスタ党幹部で構成するファシズム大評議会を設置し,重要事項を審議した。28年にファシズムの最高機関として,正式な国家機関となり,首相および党,議会,軍隊,組合の代表者から構成された。党に関する問題,すなわち議員候補者名簿,党規約,綱領の作成などの決定権を持ったが,内政,外交を含めて国政一般に関する問題には,審議権だけが与えられた。他に首相候補名簿を国王に提出する権限を持ち,この権限にもとづいて43年7月ムッソリーニの罷免を決議した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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