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バンコク朝(バンコクちょう)

ラタナコーシン(Rattanakosin)朝,チャクリー(Chakri)朝ともいう。タイの現王朝。1782年,トンブリー朝タークシンのもとで頭角を現したチャクリー将軍(のちのラーマ1世)により,バンコクを都として創始された。アユタヤ朝の後継国家として出発したが,第4代ラーマ4世時の1855年,イギリスとバウリング条約を締結して欧米との自由貿易に門戸を開いた。ラーマ5世(チュラーロンコーン)は守旧派の抵抗に抗して王権の強化に努め,英仏植民地勢力による外圧を受けながらも近代的領域統治制度の整備を行い,中央集権的体制を確立した。ラーマ7世時の1932年にタイ立憲革命が起こって絶対王政から立憲君主制に移行し,国王は実権を失った。しかしサリット政権が王室を前面に押し出す政策をとるに及び,ラーマ9世は権威と政治上の実力を高めている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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