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バルフォア

Arthur James Balfour, 1st Earl of Balfour 1848~1930 イギリスの政治家。叔父ソールズベリの秘書として国際政治を体験するとともに,保守党内閣の閣僚を歴任。1902年ソールズベリの引退後首相(在任1902~05)となり,教育法,アイルランド土地法を制定し,04年英仏協商を結んだが,関税問題をめぐる閣内不統一のため辞職。第一次世界大戦中は連立内閣に参加し,海相をへて,16年から外相となり,翌年パレスチナにユダヤ人国家の建設を認める「バルフォア宣言」を発表し,今日まで禍根を残す結果となった。大戦終結後は,パリ講和会議,ワシントン会議の全権として重要な役割を演じ,また枢密院議長として本国と植民地の対等な関係を規定した報告書を提出,それが死の翌年「ウェストミンスター憲章」として成文化された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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