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バビロニア

Babylonia 元来「シュメールとアッカド」と呼ばれていたメソポタミア地域の名称。バビロン第1王朝のハンムラビが再統一を果たしたことから,その市にちなんでバビロニアと称される。前2千年紀の後半にアッシリアが台頭することで,バビロニアは北のアッシリアに対立する。新アッシリア時代になると,バビロニアはアッシリアの政治的支配に服した。しかし,アッシリアは副王的存在である「バビロンの王」を派遣するなど,古い文明を継承した世界の中心都市バビロンという特殊性は意識されていた。新アッシリアのあとカルデア人の新バビロニア王朝が開始されるが,バビロンを支配したアムル人,カッシート人,カルデア人,そのどれもが自己の民族性でなくバビロンの伝統を尊重した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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