バスト王国(バストおうこく)

Basuto 南アフリカ共和国に取り囲まれる現レソト王国の前身。19世紀初頭ズールー人の拡張と戦乱のなか，モシェシェ1世の指導の下，ソト人の集団がタバボシウ(山)を拠点として建国。1830年代以降ブール人の併合の脅威に対して，宣教師やイギリスとの提携などの諸策で存続，68年イギリス保護領バストランドとなって主権と領土を保持した。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)