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ベネシュ

1884~1948 チェコスロヴァキアの政治家。ボヘミア出身。プラハおよびフランスで哲学,法学を修め,1912年にプラハ大学で社会学講師となる。第一次世界大戦勃発後に国外でマサリクに協力して独立運動を進め,連合国に協力。18年のチェコスロヴァキア独立後に外相として19年のパリ講和会議に参加。国際連盟代表としても活躍。小国の利益を擁護し,21年には小協商を成立させる。列強のなかではフランスとの関係を重視したが,ソ連との同盟をも堅持した。1935~38年に大統領職にあったが,38年9月のミュンヒェン協定成立により,辞任し亡命。第二次世界大戦期にはロンドン亡命政権を組織した。戦後大統領に復帰し,国民戦線政府を率い,東西陣営の仲介を行ったが,48年2月のチェコ革命後に辞任した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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