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ヒッタイト

Hittites 史上最初に出現したインド・ヨーロッパ語族の一派。前17世紀前半にアナトリアに古王国を建て,ムルシリ1世はバビロン第1王朝を滅ぼした。トゥトゥハリア1世あるいは同2世に始まる新王国は,シュピルリウマ1世(在位前1380頃~前1340頃)の時代に最盛期に達し,シリアを制圧しミタンニを服属国とした。ムワタリはエジプトのラメセス2世と北シリアで戦ったが(カデシュの戦い),ハットゥシリ3世は平和条約を結んだ。しかしこの頃から東方ではアッシリアの勢いが増す一方で,「海の民」と呼ばれる集団がアナトリア西部を荒らし,彼らの侵入を受けてヒッタイトは,ついに前1200年頃滅亡した。首府はハットゥシャ(現ボアズキョイ)。2頭立ての馬車と鉄器の使用をもって知られ,滅亡後,オリエントの他地域も鉄器時代に入った。また北シリアにはカルケミシュを中心に,新ヒッタイトと呼ばれる都市国家群が前700年頃まで栄えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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