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東ティモール(ひがしティモール)

East Timor 小スンダ列島東端のティモール島東半部。かつて白檀(びゃくだん)の産地。16世紀に進出し植民地としたポルトガルが1974年その自決権を認めると,75年東ティモール独立革命戦線が内戦を制し独立を宣言した。だがインドネシアのスハルト政府は76年これを武力併合し,抵抗勢力に武力弾圧を続け,国連総会の住民自治権擁護決議も日米欧諸国に無視された。91年軍が住民集会に無差別発砲した事件がインドネシアへの非難を喚起し,国際的な問題解決への動きを促した。スハルト退陣後のハビビ政権は99年1月独立容認も含む妥協案を示し,8月の東ティモール住民投票では独立支持が78.5%を占めた。残留派のテロ活動で一時混乱したが,国連暫定統治機構のもと2001年7月制憲議会選挙で独立準備が整い,02年5月独立。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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