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インド総督(インドそうとく)

Governor-General of India 16世紀初めより,ポルトガルなども,インド方面の勢力を統轄すべき官職を設けてインド総督と称したが,史上重要なのは,イギリス領植民地インドを統治するため,インドに置かれた最高官としてのインド総督である。法的にはイギリス議会で制定されたインド統治法によって設けられた官職。1773年の「ノースの規制法」によりベンガル総督がベンガル以外のイギリス領インド諸地域に対する上級監督権を持つものと定められたのが,その前身。1833年の「特許状法」により,インド総督の官職が設けられ,「参事会」の補佐を受けつつ全インド植民地を統轄することとなる。58年の東インド会社解散後は「副王」とも呼ばれるようになり,イギリス国王の代理として統治にあたるものとされた。47年のインド独立後も,インドとパキスタンの憲法制定までは,権限は変わりながら形式上は残っていた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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