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一国社会主義論(いっこくしゃかいしゅぎろん)

sotsializm v odnoi strane 世界革命の直接的展望が失われ,ロシア革命の孤立が明らかになった時点で,1924年12月スターリンが打ち出した理論。トロツキーの世界革命論と対立し,以後3年間の党内論争の中心的争点をなし,スターリンの勝利によりソヴィエト社会主義建設の基本思想となった。ソ連一国での社会主義建設は可能であるが,本来的に,あるいはロシアの後進性のために,先進国革命なしには建設完了は不可能であるとした従来の通念,反対派の主張を退けて,ロシア革命にとって先進国革命の意義はソ連を反革命から守ることにあるとし,一国でも社会主義建設を完了しうると主張するもの。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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