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異端(いたん)

heresy カトリックで,正統信仰から離れて,それを危うくする分派。本来「選択」を意味するこの語は,すでに新約聖書で教義分裂の意に用いられたが,3世紀までには啓示による救済の基本教理からの背離,主観主義的精神に根ざし使徒の言葉に服さず,有機的教会の統一を破壊する分裂行為を意味するに至った。教会の統一を支える正統的なキリスト教教義は,第4回教会会議(カルケドン,451年)までにほぼ整い,異端の性格も明確にはなるが,正統信仰との関係が流動的であるため以後も絶えず多様な形態で出現し,その理想主義的教説は民衆運動とも結びつき,中世深く生き続けた。グノーシス派,アリウス派,カタリ派,ワルド派などがある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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